冠婚葬祭-しきたりとマナー

間違えやすい冠婚葬祭マナー

この記事は2019年10月14日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

「のし袋」や「のし紙」は紅白や白黒、また真ん中にある水引も色々あって間違えそうですよね?


のしと水引そうですね。のし袋・のし紙は、不幸ごとは水引が白黒、お祝い事は水引が紅白を使います。おっしゃる通りお祝い事の紅白は水引の種類が色々あって迷われる方も多いようです。



「のし」とはアワビをのばしたものでしたよね?


その通りです。のしは、「のしあわび」の略で、昔、アワビの肉を薄く切って、さらにのして使ったことの名残です。のして使ったとは、伸ばして使ったということです。のし袋の右上にちょっと縦長のダイヤ型のマークが「のし」で、するめの様に見える黄色い部分が「のしあわび」、その「のしあわび」を赤と白の紙にくるんで水引をかけたもの…のマークです。一般的にアワビはおめでたい席に出る贅沢な食材という意味がある為、のし袋と呼んでいるものはお祝い事に使う紅白や金銀の祝儀袋のことで、ご不幸ごとで使う白黒の不祝儀袋には熨斗は付かない為、熨斗袋と言いません。
また、「お見舞い」などに使われる「金封」は、水引は紅白ですが、のしは付きません。これは、のしあわびには「引き延ばす」という意味があるためです。



のし袋の真中で結ばれている水引にも意味がありますよね?


水引は、神様にお供えをする際にかける「しめ縄」が変形したものと言われています。和紙をこよりにして、水のりを引いて乾かして作ったことから「水のりを引く」→「水引」と呼ばれるようになりました。昔、宮廷への献上物を紅白の麻のひもで結ぶ風習があり、室町時代に麻のひもから現在の和紙の水引を使うようになったようです。



水引の結び方もいろいろありますますが、注意することはありますか?


水引の結び方は、「結び切り」「あわじ結び」「蝶結び」を基本としています。「結び切り」は、しっかりとほどけないように固結びをしたもので、「同じことを何度も繰り返さない」という意味があります。したがって、結婚やご不幸ごとに使われます。病気お見舞いも「結び切り」です。「あわじ結び」は「結び切り」を華やかにしたものです。



「蝶結び」にはどのような意味があるのでしょうか?


軽く結ぶ「蝶結び」は、何度あっても良い祝い事や、一般の贈り物に用いる結び方です。ご出産の御祝や、誕生祝い、結婚記念日、長寿の御祝やお餞別、またお中元やお歳暮に使います。
また、水引の結び方の決まりで、濃い色が右側、薄い色が左側になるように結んでいます。紅白の水引でしたら、右が赤、左が白です。また、金銀の水引でしたら、右が金、左が銀になります。皆様もぜひ、今度のし袋を準備される時、確認してください。

この記事は2019年10月14日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。