冠婚葬祭-しきたりとマナー

六曜(ろくよう)

この記事は2019年04月22日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

冠婚葬祭の儀式を行なう際、「大安」や「友引」「仏滅」など、この六曜を気にされる方も
多いとか思いますが、六曜の意味や由来について教えて下さい?


大安が予定日のカレンダー六曜は六曜星の略で、もともとは中国の吉凶占いが日本に伝わり、作り変えられたものが原型です。歴史としては江戸時代の終わり頃から人々の間で流行し、現在に至っているといわれています。また、読み方は「りくよう」が本来の読み方ですが、今では「ろくよう」と言ったほうがわかり易いですね。



六曜(ろくよう)の順番には決まりがありますよね?


回り方としては、先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口 という順に回ります。調べてみましたがこの回り方にはっきりとした根拠はないようです。通常このような順番ですが、旧暦の毎月1日が何か決まっているので、必ずこの順番ということは無く、途中が飛ぶことがあります。



それでは六曜のそれぞれの意味を教えて下さい。 


では順番に・・・まず「先勝」(先に勝つと書く)は「先んずれば勝」の意味で、何事も早く行動すると良いとされる日です。午前中が吉、午後が凶とされる日です。結婚式や結納式をされる場合は式を午前中にすると良いでしょう。
次に「友引」の意味は、勝ち負けが決まらない日です。「友を引く」という解釈から、友引の日に葬儀が行われなくなりました。しかしお祝い事で見ると、友引は午前と午後が吉で、正午のみが凶の日で、大安に次ぐ良い日とされ、結婚式には人気がある日です。
「先負」(先に負けると書く)は「先勝」とは反対に午前が凶、午後が吉です。何事も慌てず行動すると良い日とされており、結婚式や結納式は午後に行うのが良いとされます。
そして「仏滅」(仏が滅びると書く)「仏滅」とは一日中凶の日で、何をしても悪い日とされています。
最近六曜にこだわる人が少なくなりましたが、結婚式には仏滅だけは避ける人は多いようです。しかしながら逆に「仏さんが滅んでも大丈夫なぐらい運のいい日」といういわれもありますので。



なるほど、仏滅に運が良いというには初めて聞きました。次は「大安」ですね。


よくご存知の「大安」ですが、大安吉日ともいい、「大いに安し」の意味で、全てにおいて吉とされる日です。結婚式などお祝い事には最高に良い日です(終日が吉)。
「赤口(しゃっこう・しゃっく)」(赤い口と書く)は正午だけが吉で、午前と午後は共に凶の日とされています。ですので、一般的には厄日と言われ何事も避けたほうが良い日とされます。また、特に祝い事には大凶とされ、赤は血や火を連想するためケガにも注意と言われています。とは言っても、六曜は迷信から始まったもので、何の根拠もありません。それでも心配な人は良い日を選んでされる方が宜しいでしょう。



でも、こう聞くとやっぱり良いお日柄を選びたくなりますよね。


そうですよね。でも、六曜は日の吉凶ではなく、一日の時間の吉凶を占うもので、こだわりすぎるのもあまり意味がありませんし、元々この六曜とは根拠の無い占いに過ぎません。何事も程々が一番ですね。

この記事は2019年04月22日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。