冠婚葬祭-しきたりとマナー

十月の行事

この記事は2017年10月02日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

10月は「神が無い月」と書いて「神無月」とも言いますよね?


出雲大社そうですね。ご存知の方も多いかもしれませんが、旧暦の10月11日~17日までの7日間に日本全国の神々が、縁結びなどの会議を行うために島根の出雲大社に集まるので、各地から神々がいなくなる…ということから「神無月」と言われるようになりました。
ですから島根県の出雲では反対に10月は「神在月(かきありつき)」と呼ばれています。出雲大社では現在でも旧暦の10月にあわせ、今年は11月28日から12月4日まで「神在祭」が催されます。



日本全国の神様が出雲に集まるってすごいですね。


実は留守番の神様もいらっしゃいます。それが福の神とも言われる「えびす様」です。
10月20日には各地で「二十日戎」とも「戎講」とも呼ばれるお祭りが行われます。これは唯一残ったえびす様を、漁村では「魚の神」。農村では「田の神」、商家では「商売繁盛の神」として手厚くもてなす祝宴です。広島で行われる「えびす講」もここから来ています。



10月といえば体育の日がありますね。


はい。1964年の東京オリンピック開催を記念して、開会式がおこなわれた10月10日が「体育の日」として制定されました。
10月10日は過去のデータから東京で最も雨の降らない日らしいですよ。現在は10月の第2月曜日とされていて、今年は10月9日です。この時期は運動会も多く開催されますし、日ごろの運動不足を解消するのも良いでしょう。



9月に「敬老の日」がありましたが、10月には「孫の日」がありますよね?


はい。「孫の日」は、1999年に制定された記念日で、10月の第三日曜日です。今年は10月15日です。日本百貨店協会が消費促進のために提唱した記念日ですが、最近はイベントや、川柳コンテストなどが開催され、徐々に知名度を上げているようです。



あとはどんな行事がありますか?


二十四節気(にじゅうしせっき)では10月9日が「寒露(かんろ)」です。山では紅葉が始まり、冷たい露が草に降りる頃となって、秋もいっそう深まる季節です。また10月24日は「霜降(そうこう)」。寒い地方や山では秋が終わって霜が降りてくる時期となります。あと有名なところでは10月31日の「ハロウィン」があります。もともとは秋の収穫を祝って悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事でしたが、現代は民間行事として定着して、本来の宗教的な意味合いはほとんどありません。日本でも、仮装パーティーをする方が増えているようですね。

この記事は2017年10月02日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。