冠婚葬祭-しきたりとマナー

六曜(ろくよう)

この記事は2017年05月22日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

冠婚葬祭の儀式を行なう際は、「大安」や「友引」「仏滅」など、この六曜を気にされる方も多いとか思いますが、六曜の意味や由来について教えてください。


六曜イメージカレンダー暦には本体である日付の他に、様々な注記事項が書かれています。これを暦注(れきちゅう)と言います。現代の暦注の代表は月・火・水・木・金・土・日の七曜ですが、昔の暦注の代表は六曜でした。六曜は、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の順です。もともとは中国の吉凶占いが日本に伝わり、作り変えられたもので、江戸時代の終わり頃から人々の間で流行し、現在に至っているといわれています。



それぞれどのような意味があるのですか?


では順番に説明しますね。まず「先勝」は「先んずれば勝」の意味で、何事も早く行動すると良いとされる日です。時間を問わず吉という訳ではなく、午前中が吉、午後が凶とされる日です。結婚式をされる場合は式を午前中にすると良いでしょう。

「友引」は、「勝負事をしても引き分けになる日」という意味です。
大安に続いて吉日とされ、午前と午後が吉で、正午のみが凶の日です。また、友を引くという字から、「友を冥土に引き寄せる」とされ、友引の日に葬儀は行われなくなりました。

「先負」は、「先んずれば負け」で、「先勝」とは反対に午前が凶ですが、午後が吉です。この日は急いで何かを決めたり、外出することを避け、平静に過ごすのが良いとされています。何か用事を行う場合は、午後に行うのが良いでしょう。

「仏滅」とは一日中凶の日で、何をしても悪い日とされています。「仏が滅ぶような大凶日」という意味がありますが、逆に「それまでの物事が滅び、新しく始まる日」という解釈をし、大安よりも、結婚式や引越しを行うのに最適な日と考える場合もあります。

続いてよくご存知の「大安」ですが、大安吉日ともいい、「大いに安し」の意味で、何をしてもうまくいく、成功する日とされています。特に結婚式や結納などお祝い事には最高に良い日です。

赤い口と書く「赤口(しゃっこう)」は正午だけが吉で、午前と午後は共に凶の日ですので、一般的には厄日と言われ何事も避けたほうが良い日とされます。また、特に祝い事には大凶とされ、赤は血や火を連想するためケガにも注意と言われています。



先勝、先負など、時間によって吉か凶かに分かれるのですね?おもしろいですね。


もともと、六曜は一日の時間の吉凶を占うものだったそうです。六曜は迷信から始まった占いですので、気にしすぎることはありません。実際に、最近は気にせず結婚式や結納なども仏滅や赤口でされる方も増えています。それでも心配な人は、良い日を選んでされる方が宜しいでしょうね。

この記事は2017年05月22日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。