冠婚葬祭-しきたりとマナー

五月の行事

この記事は2017年05月01日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

5月は別名、皐月(さつき)とも言いますよね?


五月のイメージ鯉のぼりはい。稲の苗を育てる苗床を田んぼへ移し植える頃の若い苗を「早苗(さなえ)」と言います。
この早苗を植える時期で「早苗月(さなえつき)」を略して「皐月」となりました。「早月」とも書きます。「皐月」の「皐」には、「神に捧げる稲」という意味があります。



5月5日は「端午の節句」と言いますが、“端午(たんご)”とはどういう意味でしょうか?


端午の「端(たん)」という字は「はじ」という意味で、初めという意味にも通じます。
「午(ご)」は十干十二支の「うま」のことです。つまり端午とは月の最初のうまの日ということです。そのうち、端午の「ご」と数字の「五」の音が同じ事から5月5日が端午の節句として定着しました。



5月5日は「こどもの日」でもありますよね?


昭和23年、1948年に国民の祝日として「こどもの日」が誕生しました。昔から5月5日は「端午の節句」として男の子の成長を祝う日でしたが、1948年に定められた国民の祝日法によって「こどもの日」と決まりました。
「こどもの日」は「子供の人格を重んじ、子供の幸福を願うとともに、母親に感謝する」日で、「端午の節句」とは少し意味が違うものです。当初は桃の節句の3月3日や、学年が始まる4月1日という案も出ましたが、3月3日は北海道がまだ寒すぎる、4月1日はエイプリルフールと重なるという理由から却下され、5月5日になったそうですよ。ちなみに、こどもの日は世界各国にありまして、中国は6月1日、エジプトは11月20日、韓国は5月5日と国によって様々です。



5月といえば「母の日」もありますよね?


そうですね。母の日は、お母さんの日頃の苦労をねぎらって、感謝を表す日です。
日本では、5月の第2日曜日が「母の日」ですが、違う日の国もあります。例えばスペインは5月の第1日曜日で、北欧のスウェーデンでは5月の最後の日曜日になります。



「母の日」はいつ頃から始まったのでしょうか?


日本での「母の日」の歴史は以外に古くて、日本では昭和6年に大日本連合婦人会を結成したのをタイミングとして、皇后様の誕生日である3月6日を「母の日」としました。
今とは違っていたんですよね。現在の5月の第2日曜日になったのは、昭和24年頃で、アメリカに倣ってだそうですよ。

この記事は2017年05月01日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。