冠婚葬祭-しきたりとマナー

五節句とは

この記事は2022年01月31日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

まず節句とは何のことでしょうか?


ご節句のイメージ写真
節句とは簡単に言いますと「節目の日」の事で、物事の区切りとなる大事な日です。季節の節目に、
無病息災、豊作、子孫繁栄などを願い、お供え物をして、邪気を払う行事を行う日とされています。
節句の中でも、とくに縁起が良いとされるものが五節句で、1月7日の人日(じんじつ)の節句、
3月3日の上巳(じょうし)の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕(しちせき)の節句、
9月9日の重陽(ちょうよう)の節句です。

では1月7日の人日(じんじつ)の節句から教えてください。


人日(じんじつ)という名称は、中国で1月1日から7日までを、動物にあてはめて占う風習が
あったことに由来しています。1日はにわとり、2日はいぬ、3日は羊、4日は猪、5日は牛、
6日は馬で、7日は人です。その占いの対象となる動物は大切に扱われました。そのため7日は
人を大切にする日ということで、「人日の節句」となりました。別名は「七草の節句」です。



「五節句」のうち1月7日だけ数字がそろっていない日になっていますね。何か理由はあるのですか?


そうですね。節句の中でも、人日の節句だけが、数字がそろった日ではありません。これは、先ほどお伝えした占いが元になっているためという説があります。
また、1月1日は1年の始まりで、節句以上の区切りの日で別格扱いという説もあります。



3月3日と5月5日は「桃の節句」と「端午の節句」で有名ですよね?


3月3日の上巳(じょうし)の節句は、別名「桃の節句」です。流れる水にわが身の「厄」をおとす風習や、
人形(ひとがた)を我が身に代えて祓いとする風習が合わさり、ひな人形を飾る「ひな祭り」が生まれました。
5月5日は端午の節句で別名、「菖蒲の節句」です。端午の「端」ははしを意味し、
本来は月の最初の午(うま)の日のことです。男の子の成長を祈る儀式となったのは
鎌倉時代で、菖蒲で邪気を払う行事が、武士の時代になり植物の「菖蒲」と、武道を重んじるという
意味の「尚武」とかけて、男の子の節句として祝うようになったと言われています。



「五節句」、残りは7月7日と9月9日ですね。


7月7日は七夕(しちせき)の節句で別名「笹の節句」です。毎年7月7日の夜に、願い事を書いた
色とりどりの短冊や飾りを笹の葉につるし、星にお祈りをする習慣があります。
また、けがれを祓うために、笹竹を七夕の終わりに川や海に流す「七夕流し」や「七夕送り」の行事もあります。そして、
9月9日は重陽の節句で、別名「菊の節句」です。「9」は陽の数である一桁の奇数でいえば最上の数字で、それが重なる大変めでたい日とされています。
旧暦ではちょうど菊の咲く季節でもあることから、「菊の節句」とも言われます。
大進オンラインの雛人形

この記事は2022年01月31日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。