冠婚葬祭-しきたりとマナー

お歳暮

この記事は2018年11月19日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

まずはお歳暮の由来から教えてください。


2018大進のお歳暮お歳暮の由来は、嫁ぎ先からお嫁さんの実家に向けて、お正月の年神様に供える肴、「新巻鮭」や「ぶり」を贈ったならわしが残ったものです。それが現在は日ごろお世話になっている方へ、今年一年お世話になった、感謝の気持ちの表れとして贈るようになりました。現在では一番お世話になっているご両親へお歳暮を贈るという方が多いですよ。



新巻鮭やぶりには何か意味があるのでしょうか?


ぶりを贈るのは、もともと九州に伝わる習慣で、「良か嫁ぶり」という意味に掛けています。また、ぶりは出世魚として縁起が良いとされている事もあります。大切なお嬢さんをありがとうございましたという感謝の意味も込めて、初めて正月を迎える新婚の婿方からお嫁さんの実家に贈ったそうです。
古くは嫁ぎ先のご両親も同行してご挨拶されていたそうですよ。新巻鮭は、内臓を除いた鮭を甘塩で漬けたものですが、江戸時代以降に大変貴重で日持ちのする高級品だった新巻鮭を、贈り物に使うようになりました。



お歳暮の品でタブーとされている商品は有りますか?例えばお茶は「香典返し」などの仏事ごとのイメージがあるのですが、お歳暮で贈っても良い物なのでしょうか?


もともとお茶は薬用としてなど大切な贈り物でしたが、昔はお茶の木がお寺で栽培されていましたので、いつしかお茶は香典のお返しや法要によく使われるようになりました。また、法事のお返しや引き出物に「茶の子」の掛け紙を掛けることもありますので、仏事ごとのイメージが強いのだと思いますが、「茶の子」とお茶は違います。
最近では、お子様の顔写真をラベルにしたお茶もあり、お祝い事のお返しにお茶を贈られるかたもいらっしゃいますので、お歳暮で贈られても問題はありません。



贈る時期に決まりはあるのでしょうか?


お歳暮は文字通り、年の暮れ、年末、12月をさします。本来は新年、正月を祝う準備を始める日、「事始めの日」にあたる12月13日から20日までの間に贈るとされていました。12月初旬から12月25日頃までに贈る方が多いですが、ここ最近では11月下旬から12月上旬までに贈られる方が増えてきました。早い時期に贈ると、配達が込み合い、なかなか届かない…という心配がありませんし、他の方と重なることも少ないのでお勧めです!



自分が「喪中」の場合、お歳暮は贈って良いものなのでしょうか?


お歳暮は「御祝い」では無く、お世話になった感謝の気持ちですので贈られてもかまいません。ただし四十九日忌法要が終わってからが良いでしょう。もし年内が忌中に当たる場合は、年明けの、松の内の1月15日もしくは1月7日を過ぎて「寒中御見舞」「寒中御伺(おうかがい)」として贈ります。「お年賀」はめでたい意味合いになりますので、喪中の場合は使いません。



相手の方(贈る先様)が「喪中」の場合も四十九日忌法要が過ぎて贈ったほうが良いですよね?


その通りです。また紅白で、蝶の水引があるのし紙が気になる…という方は、白無地に「お歳暮」または「御礼」と書いてください。
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この記事は2018年11月19日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。