冠婚葬祭-しきたりとマナー

のし袋の表書き

この記事は2018年02月19日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

まず熨斗袋の「のし」ってどういう意味なんですか?


金封のしは、「のしあわび」の略です。「のしあわび」とはアワビの肉を薄く切って、長く伸ばして干したものです。古くは儀式用の肴に用いていましたが、のちにお祝の贈り物に添えるようになりました。この事から、「のし袋」と呼んでいるものはお祝い事に使う紅白や金銀の祝儀袋のことなり、ご不幸ごとで使う白黒の不祝儀袋には熨斗は付けませんので熨斗袋と言いません。祝儀袋、不祝儀袋をあわせて「金封」と言います。



新しくお墓を立てたとき、施主(お墓を立てた方)へ渡す金封は、
黒白、紅白どちらがよいのでしょうか?


これは、お墓を立てた時期によって変わってきます。生前や、故人の三回忌以降にお墓を立てた場合は紅白の水引ののし袋で、表書きは「御仏前」または「御祝」となります。故人が亡くなられたのを期にお墓を立てた場合は黒白の金封です。また、一周忌から三回忌の間は黄白の水引となります。表書きは「御仏前」とします。



時期によって、金封が異なるのですね?


以前は、「お墓はご先祖様や故人のお家」と考えられ、紅白の「のし袋」を使っていましたが、最近は亡くなられて間もない時期に、蝶結びの紅白の「のし袋」を差し上げることに違和感を覚える方も多く、時期によって変えるようになりました。と、言いましても地域によって風習も異なる為、ご親族とご相談されてご準備されてください。



災害(火事や風水害)の際のお見舞いは、どの金封がよいのでしょう?


災害のお見舞いの場合は、白無地の封筒か半紙などに包み、のしも水引もつけません。また、いただいた場合は、お返しは必要有りませんが、落ち着いた時点で礼状を出すことを忘れずに。



他に、金封に関して質問を受けることはありますか?


神式とキリスト教の葬儀の際の表書きがわからないという質問も有ります。広島は仏教の方が多いですからね。神式でしたら表書きは「玉串料」で水引はシルバー、または白です。キリスト教の場合は「お花料」です。

この記事は2018年02月19日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。