冠婚葬祭-しきたりとマナー

お見舞い

この記事は2017年05月08日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

お見舞いの金額、みなさん迷われると思いますが、金額の目安はあるのでしょうか?


入院患者のイメージお見舞いの金額・・・あくまでも目安ですが、ご友人や、知人で3千円~5千円くらいで、親しい方には1万円くらいされるようです。親類でしたら1万円以上にされるかたが多いようですね。
そしてお見舞いのお金を包む金封は、水引は紅白の5本の結び切で、表書きは「お見舞い」とし、「のし」が付いていないものを使います。「のし」とは、のし紙の右上に付いているダイヤのような形をしたもので、本来はあわびを延ばしたものです。「のばす」という事から、お見舞いのお金を包む場合は「のし」がついてないものを選びます。



お見舞いをお金でなく、品物にするとしたら何が良いのでしょうか?お花がやはり多いでしょうか?


そうですね。お見舞いの品物は、お花や果物、本などが一般的ですが、親しい間柄ではパジャマやバスタオル、スリッパなどの実用品も喜ばれると思います。
お花でも、鉢植えの花は根があることから「寝付く」につながることから避けましょう。また、シクラメンは死ぬの「死」と、苦しむの「苦」を連想させますし、椿や山茶花も、花首が落ちる、葉を落として散ることから、避けたほうが良いでしょう。香りの強い花も避けてください。また、病気によっては果物などの食べ物は適さない場合もありますので、ご注意ください。



お見舞いのお返しは、いつ返したらいいでしょうか?


お見舞いのお返しは、退院してから、だいたい1週間から3週間以内で、少し落ち着いた頃を目安とします。ですが、体の様子を見てからでも大丈夫です。



お見舞いのお返しの品はどのように決めれば良いのでしょう?
よく選ばれている物ってあるんですか?


そうですね。お見舞いのお返しの品は、病気が残らないという意味から、洗剤や入浴剤、コーヒーやタオルなどの消耗品がよく出ています。金額は、いただいたお見舞いの半返しが目安です。のし紙は、水引は5本の結び切り、表書きは「内祝」または「快気祝」で、4文字(死文字)にすることは避けます。やはり、右上の「のし」の印刷はつきません。



よく、「お見舞いをいたけど、入院が長引いていつ退院するかわからない。
この場合はどうすれば良いのでしょう?」という相談を受けられるそうですね?


そうなんですよ。入院が長引く場合は、入院中にお返しをするというかたが多いです。この場合には、のし紙の表書きは「内祝」とせずに「御礼」とします。

この記事は2017年05月08日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。