冠婚葬祭-しきたりとマナー

長寿のお祝い

この記事は2015年02月09日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

長寿のお祝いも色々ありますよね?


還暦の男性写真そうですよね。長寿のお祝いといえば、まず最初が還暦です。満で60歳、かぞえで61歳のお祝いで、これは誕生した年の干支から61年目に同じ干支に戻ることを言います。
干支というのは十干(じっかん)と十二支の組み合わせで、十干とは「甲・乙・丙・丁(こう・おつ・へい・てい)」など、十二支は「子、丑、寅」などで、60年で調度この二つの組み合わせが一回りします。
ちなみに今年の干支は、壬辰(みづのえのたつ)です。祝いの色は赤です。
干支が一回りすることから、「赤ちゃんに帰る」と言われるためです。



還暦の他にはどのような長寿のお祝いがありますか?


70歳は古稀(こき)。中国の詩人、杜甫(とほ)の「人生70、古来稀なり」という言葉からきています。「70年生きる人は古くから稀だ」という意味です。
77歳の喜寿(きじゅ)は、喜ぶ寿と書きます。「喜(よろこぶ)」を草書体で書くと「七を3つ」書くことからきています。
80歳の傘寿(さんじゅ)は、傘に寿。「傘」を略字で「八十」と書くことから。
米寿(べいじゅ)は、「米」と言う字を分解すると、「八十八」と分けられることから。
90歳の卒寿(そつじゅ)は卒業の卒に寿と書きますが、「卒」が略字で「九十」と書くことからです。
99歳の白寿(はくじゅ)は100の字から一本取ると白なるので、白に寿。100歳の百寿(ひゃくじゅ)は、百に寿。また、百歳以上は一年ごとにお祝いをします。
120歳は還暦の倍になりますので、大還暦といいます。



お祝いは数え年ですると聞いたことがあるのですが?


はい。お祝いは数え年でするのが本来のしきたりですが、満年齢でされてもかまいません。
お祝いの時期は、お誕生日や、お正月などのめでたい日にされるかたが多いようです。



長寿のお祝いにはどんな品が良いのですか?


はい。年代により祝い色というのがあります。還暦は赤、70代は紫、80代は黄色などです。
その祝い色にちなんだ品が良く出ていますね。例えば還暦でしたら、良くご存知の赤いちゃんちゃんこや帽子、赤いセーターやベスト。
古稀でしたら紫のスカーフなど。めでたい絵の額や置物、普段使ってもらえる茶碗や湯のみ、健康グッズや好きな食べ物など。特にこれといった決まりはありません。
のし紙は紅白、または金銀の水引で「○○御祝」、例えば「還暦御祝」か「寿」です。



家に招いてお祝いをするということもありますよね?この場合はどのようにすれば、良いのでしょう?


そうですね。本人や家族が主催して、親戚や親しい方をお呼びし、食事会など開く場合は記念品を配ります。
「寿」や「祝」の文字の入った紅白まんじゅうや、記念に残る時計や陶器。めでたい、かつおや昆布のセットも良く出ています。
のし紙は「記念品」や「○○記念」として、本人の名前を書きます。
食事会などをされず、お祝いを頂いた場合は「内祝」や「○○内祝」とし、いただいた金額の半返しが目安です。


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この記事は2015年02月09日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。