冠婚葬祭-しきたりとマナー

九月の行事

この記事は2018年09月03日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

9月の行事といえばどんなものがありますか?


お彼岸のイメージまず9月1日は「防災の日」でした。関東大震災の惨事を教訓に、防災意識を高める日として制定されました。広島でも7月に豪雨災害が起こりました。改めて防災意識について考える日にしたいものです。



9月は「敬老の日」がありますね。


はい。以前は9月15日が「敬老の日」でしたが、現在は9月の第三月曜日となりました。
今年は9月17日が第三月曜で敬老の日ですね。もともとは兵庫県のある村の村長さんが「老人を大切にして、お年寄りの智恵を借りて村づくりをしよう」と提案したことで「年寄りの日」が始まったそうで、農業の暇な時期で、気候も良いことから、「年寄りの日」を9月15日に定めました。その後「年寄り」という表現はあまり良くないので、昭和41年に「敬老の日」となったわけです。ただ「敬老」が何歳から対象になるかといわれると非常に微妙ですが、やはりお孫さんが生まれたのを期に「敬老の日」のプレゼントをもらった・・・という方が多いようですね。



秋の「お彼岸(おひがん)」も9月ですよね。


「暑さ寒さも彼岸まで」というように、お彼岸は3月と9月の二回あります。
「春分の日」と「秋分の日」は昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、仏教では、ご先祖さまのいる世界を「彼岸(ひがん)」といい、いま私たちが生きているこの世界を「此岸(しがん)」といいます。「彼岸」は西に、「此岸(しがん)」は東にあるとされていて、太陽が真東から昇って真西に沈む「秋分」と「春分」は、「彼岸」と「此岸」が最も通じやすくなると考えられ、この時期に先祖供養をするようになりました。



秋のお彼岸は、たしか「秋分の日」の前後ですよね?


はい。秋のお彼岸は、「秋分の日」を中日として前後3日間を合わせた7日間です。
今年は「彼岸入り」が9月20日(木)、「中日(秋分の日)」が9月23日(日)、「彼岸明け」が9月26日(水)となります。「秋分の日」には「先祖を敬い、亡くなった人を忍ぶ」という意味があります。お彼岸にお墓参りをすることにも通じていますよね。



9月の行事、他にありますか?


9月9日は重陽の節句です。おめでたい5節句の一つですが、「9」は陽の数である一桁の奇数でいえば最上の数字で、それが重なる大変めでたい日とされています。またちょうど菊の咲く季節でもあることから、「菊の節句」とも言われます。あと同じ9月9日は「救急の日」。「9」と「9」で「救急」・・・だそうです。医療関係者や救急隊員、ボランティアの方々の活動を広く国民に知らせる日でもあります。被災地で活動している方々に改めて感謝したいですね。

この記事は2018年09月03日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。