冠婚葬祭-しきたりとマナー

5月の行事

この記事は2019年05月06日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

5月は別名、皐月(さつき)とも言いますよね?


母の日のカーネーション稲の苗を育てる苗床を田んぼへ移し植える頃の若い苗を「早苗(さなえ)」と言います。この早苗を植える時期で「早苗月(さなえつき)」を略して「皐月」となりました。「早月」とも書きます。「皐月」の「皐」には、「神に捧げる稲」という意味があります。



5月5日は「端午の節句」と言いますが、“端午(たんご)”とはどういう意味でしょうか?


端午の「端(たん)」という字は「はじ」という意味で、初めという意味にも通じます。「午(ご)」は十干十二支の「うま」のことです。つまり端午とは月の最初のうまの日ということです。そのうち、端午の「ご」と数字の「五」の音が同じ事から5月5日が端午の節句として定着しました。



5月5日は「こどもの日」でもありますよね。
5月5日が「こどもの日」になったのはいつ頃からでしょう?


昭和23年、1948年に国民の祝日として「こどもの日」が誕生しました。「こどもの日」は「子供の人格を重んじ、子供の幸福を願うとともに、母親に感謝する日」です。当初は桃の節句の3月3日や、学年が始まる4月1日を「こどもの日」にという案も出ましたが、3月3日は北海道がまだ寒すぎる、4月1日はエイプリルフールと重なるという理由から却下され、端午の節句の5月5日になったそうです。
ちなみに、こどもの日は世界各国にあります。中国は6月1日、エジプトは11月20日、韓国は5月5日と国によって様々です。



5月といえば「母の日」もありますよね?


5月の第2日曜日が「母の日」です。今年は5月12日です。母の日は、母親の日頃の苦労をねぎらって、感謝を表す日です。「母の日」の歴史は以外に古くて、日本では昭和6年に大日本連合婦人会が結成せれたことをタイミングとして、皇后様の誕生日である3月6日を「母の日」としました。現在の5月の第2日曜日になったのは、昭和24年頃で、アメリカにならってだそうですよ。



母の日にカーネーションを贈るようになったのも、やはりアメリカにならってでしょうか?


母の日に花を贈るのは20世紀初頭のアメリカが始まりでした。1905年5月9日に亡くなった平和活動家のアン・ジャービス婦人の追悼式で、娘のアンナが母の好きだった白いカーネーションを捧げたのがきっかけで、1914年にアメリカで母親のための記念日が誕生し、「母の日」は世界各国に広がっていきました。当初は、亡き母には白いカーネーション、存命の母には赤いカーネーションを贈っていたそうです。現在は赤いカーネーションが母の日のシンボルとなっています。

この記事は2019年05月06日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。