冠婚葬祭-しきたりとマナー

叙勲・褒章

この記事は2017年11月06日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

叙勲・褒章って、新聞やテレビで見ることは有りますが、何かと聞かれると何もしりませんよね?どういったものなのでしょう?



叙勲・褒章イメージ
叙勲・褒章とは「国家が特定の公的な立場を離れた個人の栄誉を表彰するために、これに対して与える特別の待遇である。」とされています。簡単に言いますと、長年にわたって社会に貢献している人に対して、国として表彰するものです。「自分の仕事」というよりも「国のために働いた方」に与えられます。生存者に対する叙勲は原則として、春と秋の2回あります。



勲章と褒章はどのように違うのでしょう?


叙勲と褒章を厳密に区別することは難しいのですが、勲章は長期間に渡って功績をあげ続けた方に与えられる章で、個人に与えられる章です。長期間に渡ってということから、年齢も70歳以上の方が多く、若い方が受けるということはほとんどありません。
一方、褒章は短期間の功績に対しても与えられ、団体にも贈られます。また褒章は何度でも受章されますが、勲章は1回しかもらえません。ある意味これ以上の章は無いでしょうね。



褒章は、色がありますよね?


はい、褒章は働きやその成果の内容によって色が違います。まずは赤、紅(べに)と書く紅綬褒章(こうじゅほうしょう)は、己の危険を顧みず、人命の救助をした方へ贈られます。2011年に川でおぼれた男児を協力して救助した中学2年生(13歳)の少年が史上最年少で受章しています。次に緑の緑綬褒章(りょくじゅ)は社会奉仕やボランティア活動に従事した方、黄色の黄綬褒章(おうじゅ)は仕事に専念され、人々の模範となるかた、例えば会社の社長や職人の方などです。



褒章(ほうしょう)といえば芸能人の方ももらっていますよね?


はい。紫の紫綬褒章(しじゅ)は、学者や芸術家に贈られます。2014年にフィギアスケートの羽生結弦さんが受章されています。藍色の藍綬褒章(らんじゅ)は公共の利益を供した方々、大学教授や保護司、民生委員や消防団のかた等に贈られます。紺色の紺綬褒章(こんじゅ)は公益のために多額の寄付をしたかたに贈られます。



受章された方が章状をもらって注意することはありますか?


筒から取り出すときに、あまり力任せに取ってしまうと、章状・・・「勲記・褒章の記」にシワが入ってしまいますので注意してください。「勲記」と「褒章の記」は、万が一、汚したり、紛失したからといっても、絶対に再発行されることはないと言われていますので。ですから筒に入れたまま保管するのではなく、額に入れて飾ることをお勧めします。
また、祝賀会をされない方でも、家へお祝いに駆けつけた方には「勲記・褒章の記」を披露することになりますよね?その時、額に入っている方が見た目も良いですし、筒から何回も出す事でシワを作ったり、傷めたり、手垢でよごしたりしてしまうというリスクがありませんのでね。



額には章状だけが入るタイプと、章状とメダル「勲章・褒章」が入るタイプがあるそうですが、どちらの額が人気ですか?


やはり、章状「勲記・褒章の記」と「勲章・褒章」が両方入るタイプが良く出ています。というのも、メダルと一緒に賞状をもらうってなかなか無い事ですよね?しかも、有る意味人生最高の賞の勲章と褒章です。章状「勲記・褒章の記」とメダル「勲章・褒章」の2つを一緒に飾るというのは、まず見た目がいいですし、「勲章・褒章」をどこに納めたかわからない・・・という心配もなくなります。
ご受章は、本人はもちろんですが一族にとっても大変名誉なことですので、子・孫の代まで飾れる丈夫で良い額をお選びください。

この記事は2017年11月06日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。